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みっちゃん日記

日本ってば! (2007.8.24)

 なんでこう暑っいの?これじゃあ、ラオスより暑いじゃん!?多分日本で、あの日と同じスケジュールで動いていたら、 きっと同じ事が起きたに違いない。程良く冷やした涼しい場所でのんびり動いているからナントか助かってるんだ。今日のネットのニュースでは、 刑務所の独房で71歳の囚人が熱中症で死亡したという。牢屋が牢獄になっちまった!くわばらくわばら、お天とさまには近付くまい。

 さっきのニュースでは、こないだ老夫婦が火事で焼け死んだ理由が、扇風機の加熱による火事だったそうで、あたしゃぞっとした。 帰国した日に夫がマッサージ室の扇風機をつけっぱなしにして、自分は2階に上がって寝ちゃったんだ。私もそれに翌日の昼頃まで気付かず、 も~~~ってなもんで、いつ言おうかと思ってた時に運良くこのニュースだ。「ほれほれほれ、あんなこと言ってるわよ! うちだってこないだ付けっぱなしだったんだからねっ!」と言うと夫はひるまず答えて、「あっ!そうだった!危うく木太町の老夫婦焼死、 と出るところだった!ゲラゲラゲラ!」だとお~!ったく、こっちのミスは過大吹聴するくせに!この扇風機だって、 壁掛けのを買ってきて取り付けたのはこの私なんだ!火事は古いのだそうだから大丈夫ってのを、敵も承知の対応だ。ぐやじ~。

 昨日のことだ。孫りんを連れて息子夫婦が嫁りんの実家から一時帰宅。お昼をあり合わせで食べた時のこと。 メロンを食べている息子に夫が近付いて、「そのバナナ美味しいか?」と訊いたのを、みんなで大笑いしたもんだ。だって、 全くマジだったんだから!ところが事もあろうにその時こっちの口の中にはビーフンが入っていて、 笑って息をした瞬間にその一部が気管に入っちまった!突然息が出来なくなって、ゲボゲボ言い始め一向に止まる気配がない。 心配した息子が背中をさすってくれたが、ものの3分位が10分以上に感じられた。余りに私が苦しむので、孫りんが食欲を無くしてしまった程。 夫はその様子を見ていて、「年を取るとねえ、段々こうなってくるからねえ~」と孫に向かって笑っている。「もう~っ、 お父さんが変なこと言うからでしょ!?」と怒ると、「ほら又そうやって何でも他人のせいにする!」とすましてるからなあ~。 息子はそのままフィリピンに飛び立ったが、出がけに「もう僕は気が休まらん。お互い年を自覚した暮らし方をしてくれ!」だ~って! ふひょ~っ!完璧老人扱いだ。

 

 老人と言えば、ラオスの平均寿命は60歳を越えてないらしい。町でも余り老人に出くわさなかった。病院の産科を見たが、 生まれたその日に全員退院するという。何故?と訊くと、通訳の人が言うには、家の中の働き手だから、 子供を産んでもすぐに家に帰す必要があるというのだ。ここにも保育器らしき物が少しあるらしいが、人手不足でその管理が出来ない。 病院と言っても、ホントに器具が無い。一番の死亡原因は「肺炎」もしくは「肺結核」だとか。徐々に改善されつつあるらしいが、 医療は日本の赤ひげ先生時代より悪いかも知れない。通訳の人の話では、ラオスには「自然淘汰」的な考えが根強く残っているそうな。 宗教から来るものだろう。よくぞ、入院騒動にならなかったもんだ、とは帰りの機内での我々親子の会話。危うく自然淘汰されるところだった!

 そうなんだ。この国ラオスは子供から大人まで、スチュワーデスから運転手、ホテルの従業員から総裁まで、 全員が会った途端そして別れ際に必ず手を合わせ、「サバイデー」と言う、祈りの文化を持った国なんだ。 初めは律儀にラオス流を真似ていた私も、買い物の度とか、食事の度に実行するのが大変になってきた。 何しろ必ず両手を合わせなくてはならないのだ。気が付けば、時々再々、片手でやっている自分に気付く。付け焼き刃は無理なんだ。

 そして、裸足。思ったより大勢の人が靴などを履いているが、それでもかなり裸足が目立つ。特に田舎に行けば行くほどで、 これは貧困から来るものだろうと思っていたが、実は違っていた。通訳のラオス人Kさんによると、これも宗教上の理由からだそうだ。 「大地は神と同じで、履き物などで踏みつけるのは失礼だ」ということらしい。そうか、、、と、大いに納得した。その割に、 神経質にホテルの中でさえスリッパに拘っていたが、、。

 午前6時。朝の托鉢が始まる時間だ。頑張って早起きしてホテルの近くの路上に繰り出すと、 既に大勢の住民が思い思いの容器に入れた食事などを並べて待っている。やがて足早に近付いてくる黄色の衣を着た僧侶の列。どちらかというと、 差し上げている住民の方がへりくだって、我先にと鉢に自分の持参した物を入れていく。 そのあと額を大地にすりつけんばかりにして僧侶を拝んでいる。僧侶は大人から子供まで様々だ。訊けば、この国には兵役は無いが、 僧役はあるんだそうだ。必ず一度は仏門をくぐらなくてはならない。だからこそ、あの祈りの文化が根付いているのだろう。

 

 まだよく分かってないところがあるが、ラオスの人々は、私の見るところ、世界中の人々から「後進国」呼ばわりされようとも、 別に多くを望んでいるようには見えない。その日食べることさえ叶えば、それで良いというような感じだ。勿論ビエンチャンのような都会は、 先進国の文化に毒されつつあり、物もお金も有り余るほどの欲求でギラギラしている。恐ろしい勢いで物価も上昇しているらしい。 上野のアメ横よりも何倍も複雑な市場にも行ったが、どう見てもこの町には似つかわしくない欧米人の劣悪な趣味の履き物やバッグ、 いかがわしい時計貴金属類が軒を並べていた。いやむしろそれらは中国からの物かも知れない。 このところの中国によるラオス経済侵攻振りは先日NHKでも放送されていた。

、、、こうして、又美しく良き国が一つ、消えようとしているのか。




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